1.基本的な【四柱推命】命式の見方

日干にっかん(*生まれ日の干支)を自分自身とし、日干がをどれだけ、年や、月や、時間の干支かんしから、エネルギーをもらっているか?またはエネルギーを取られているか?を見て、その人にとって、必要な要素や、足りないものをみながら、バランスを図り必要なものや、性質、価値観、宿命の特徴を推命していくものです。通変星や十二運だけで読み解けるものではありません。しかし、この記事では初心者の方でもわかりやすく読み解けるようにご紹介していきます。

2.各柱の説明

神様は一人、二人ではなく、1柱、2柱と数えます。
四柱推命の〈四柱〉は『自分の中の神様(核)繋がり、神様として自覚なさい(核)をもって生きなさい』という意味です。
生まれた時間、日、月、年から柱を導き出します。
各柱でそれぞれ意味が異なります。

2-1.年柱

 

親や目上との関係性、先祖から受け継いだ幼少期の性格や因縁、0~25歳くらいまで若年期の運を表しています。
年柱は主に先祖から受け継いだ資質や、クセなどを表します。
若年期の運気は年柱に強く出ます。また、人の第一印象、その人の基本的な在り方をあらわします。

2-2.月柱

月柱は仕事運や、才能、人と関わるときの自分をあらわしています。25歳~45歳くらいまでの運を表しています。ここに算出される、〈通変星〉〈蔵干通変星〉〈十二運星〉は仕事の運気や適性、才能、価値観に影響していて、鑑定の際に重視いたします。

2-3.日柱

四柱推命の鑑定で要になる柱が日柱になります。
性格を読み解く時は、この日の干支を元にして、各柱の干支(かんし)
との関係性や、バランスをみながら、日柱の強弱を図ったり、
日の干支から各柱の通変星や、一二運星を算出して鑑定します。
日柱は自分の本質やパートナー運を表しています。
また、45歳~65歳くらいまでの運も表しています。
蔵干通変星と十二運星で判断していきます。

2-4.時柱

 

時柱では

主に子供や、年下との関係や、晩年期の運を意味します。

 

 

3. 日柱の干支(ひばしらのかんし)

 

まず、一番最初に見るのが日柱の干支です。

四柱推命では、五行の「木・火・土・金・水」のそれぞれを、陰陽に分けて
全部で1

0個からなる干(かん)と、「子・丑・寅・卯・・・」でおなじみの一二支を
組み合わせから成り立っているもので、全部で、60種類あります。
なので、6

0日で、一巡します。干は、その特徴を自然界にになぞらえます。
干支は、生まれた年、生まれた月、生まれた時間にもありますが、
生まれた日の干支は、本人の核であり、宇宙である『本質』を表します。
生まれたままのあなた自身の性格の傾向、与えられた資質の傾向・自我の強さがわかります。
いわば、四柱推命において、かなめの部分になります。
干支は、干と十二支の組み合わせから成り立っていますがここでは十干の意味について,
陽に寄った状態と、陰に寄った状態を、解説していきます。

  • 陰転・・・陰に転じること・星を生かしきれておらず、星の好ましくない部分が出ること
  • 陽転・・・陽に転じること・星の長所を生かして生きていることです

 

甲(きのえ)大木のイメージ
陽転・・・まっすぐ一本気な性格、素直、正義感が強い、努力家
陰転・・・頑固で、融通が利かない、柔軟性に欠ける、一度挫折すると立ち直りが遅い

乙(きのと)草花のイメージ
陽転・・・協調性がある、人当たりが柔らかくソフト、適応能力が高い、人を輝かせる
陰転・・・積極性に欠ける、自信がなく気が弱い、実は気が強い、流されやすい

丙(ひのえ)太陽のイメージ
陰転・・・おおらかで明るい、華やかで人の輪の中心人物、活発、楽天的、
陰転・・・気分屋で意見が変わりやすい、愛情が押しつけがましく感じられることがある、寂しがり

丁(ひのと)灯火・月のイメージ
陽転・・・細かいところに気が付く、本質を見ている、人に合わせるのが上手い、センスが良い、おし陰転・・・神経質、夢見がち、急に人が変わったように怒る時がある

戊(つちのえ)山のイメージ
陽転・・・ゆったり落ち着いている、余裕がある、包容力がある、人を惹きつける
陰転・・・なかなか動かず行動が遅い、安定を求めるため変化に弱い、去る者は追わず

己(つちのと)田畑のイメージ
陽転・・・多芸多才、人を育てる、穏やかで公平、勉強家で情報を集めることが得意、
陰転・・・内面はシビアで、ロマンが少ない、現実的で面白みに欠ける

庚(かのえ)鉱山、刀のイメージ
陽転・・・決断力があり行動が早い、忠誠心が強い、裏表がない、サッパリしている
陰転・・・自分の意見を押し付ける、剛直で、自分をまげない

辛(かのと)宝石のイメージ
陽転・・・品格があり人を惹きつける、感受性が豊か、美意識が強い、
陰転・・・見栄っ張りで体裁を気にする、苦労が多い、プライドが高い

壬(みずのえ)海のイメージ
陽転・・・柔軟でアイデア豊富、巻きこみ力がある、器が広い、社交的で世話好き
陰転・・・人の意見に左右されやすい、成り行き任せ、環境が安定しない、

癸(みずのと)雨露のイメージ
陽転・・・情緒的で、風流、人のために尽くす、慎重で、計画的、物静かで慎み深い
陰転・・・こだわりとプライドが高い、視野が狭くなりやすい、行動力に掛ける

 

4.通変星・蔵干通変星

 

日柱の干支で本質を調べたら、通変星ではさらに細かく特性や強味を見ていきます。

比肩(ひけん)
陽転・・・負けず嫌いの努力家、目標に向かいコツコツと前に進む、自立心旺盛、周りからの評価よりも自分の世界を守ることが大事、納得しながら学ぶので着実に成長する
陰転・・・頑固、融通が利かない、人の動きに疎い、視野が狭い

劫財(ごうざい)
陽転・・・和合性や協調性を持ち合わせている、内面的には意志の強さを秘めている、器用でセンスが良い(ビジネス)、策士で戦略戦術家、対等で平等、全体の状況を把握するのが上手い
陰転・・・策に溺れる、上下関係を軽んじる、一を聞いて十を知るので、後の話を聴いていない

食神(しょくしん)
陽転・・・おおらかで余裕がある、素直な表現をする、無邪気で可愛い、食にこだわる、のんびり屋さん、食を楽しむ、ユーモアがある
陰転・・・おしゃべりで話を聴かない、努力が苦手、切羽詰まるまで動かない、片付けが苦手

傷官(きずかん)
陽転・・・センスが良く手先が器用(技術)、細かいところに気が付く、繊細、頭の回転が速い、言葉のセンスが良い、愛情深くピュア、美人が多い
陰転・・・完璧主義で疲れる、言葉が鋭い、あまのじゃくになりやすい、さびしがり、孤独感を抱きやすい

偏財(へんざい)
陽転・・・社交的で優しい、喜んで尽くす、愛嬌が良く人気者、商才がある、人との間のとり方が上手い、華やか
陰転・・・八方美人になりやすい、騙されやすい、交際が深くなりにくい、人の影響を受けやすい

正財
陽転・・・真面目で忠実、コツコツと積み上げる、安定感がある、マメ、お金を貯めるのが上手く堅実
陰転・・・小さなことで悩みやすい、変化に弱い、大胆さに欠ける、話が堂々巡りになる傾向、出不精

偏官
陽転・・・決断が早い、行動的、面倒見が良い、積極的、正義感に溢れている、尊敬できる人に対しての忠誠心は高い
陰転・・・衝動的で失敗も多い、気性が荒い傾向、せっかちで短気、物事をじっくりと思考するのが苦手

正官
陽転・・・真面目で責任感が強い、礼儀正しくきちんとしている、組織のバランスを考える、清潔感がある、出世しやすい
陰転・・・プライドが高くブランド志向、レールからずれることがなく、オリジナリティに掛ける、世間体を気にする、マナーや礼儀に厳しく人にもそれを求める。

偏印
陽転・・・アイディア力がある、理解するのが早い流行や、時代の流れを掴むのが上手い、好奇心、冒険心に溢れている
陰転・・・飽きっぽい、持続力に欠ける、ミーハーな傾向、安住できない傾向

印綬
陽転・・・知識欲があり真面目に研究検証する、歴史から学ぶ、古い伝統を大切にする、狭く深い愛情、人に教えるのが上手い
陰転・・・こだわりが強く、キャッチーなものやミーハーを嫌う、冗談が通じにくい、知識や興味の幅が狭い

 

4-1、月柱の蔵干通変星 40%

 

蔵干通変星は隠れた性格や自分の本質、生き方などを表しています。
自分に合った生き方の追求、無意識の中に隠れている自分の性格などがあらわれます。
また、仕事の運気や適性、才能、価値観もこちらに大きくあらわれます。

4-2、月柱の通変星 20%

 

月柱の通変星は仕事を表しています。
性格面では、自分の性格の20%くらいがここに表れています。

4-3、日柱の蔵干通変星 20%

 

日柱の蔵干通変星では恋愛面や家庭内での自分を表します。

4-4、年柱の通変星 通変星 10%

 

幼少期の自分や、第一印象をあらわします。

5.十二運星(じゅうにうんせい)

 

十二運は、一緒にある通変星の作用がどのように、どのくらいの強さで表れるのかを示すものです。


ピュアな感覚、発想力が豊か、柔軟性がある、本質を突く、マンネリを嫌う、飽きっぽい、迷いやすく
忍耐力に欠ける


周囲を和ませ、自分のペースに巻き込む、周囲の人から可愛がられる、母親的な存在の人と縁がある、プレッシャーに弱い、目下の面倒は苦手

沐浴
変化変動が激しい、忍耐力はなく、飽きやすい、さらに迷うタイプ、職業や住所も変わりやすい、人生も起伏激しい、発想力がある、手先が器用、、海外向き、精神世界、旅行

長生
おおらかでのんびり、芸能関係、技術関係は才能を発揮する、人の中で上手に立ち回れる、人望や財も自然に向上する、トップに立つよりは補佐役が向いている、ストレスをためにくい、
長寿が多い、頭の回転が速い

冠帯
プライドが高い、自分を高めるという気持ちが強い、正義感が強い、負けず嫌い、策略家、芸術力、技術力、表現力、美的センスがある、派手な環境や服が好き、中年以降に成功しやすい、一言多い、誤解を招きやすい、ターゲットは女性が良い

建禄
安定感、持続力、手堅い優等生、現実的で冷静、気分に波がない、努力を惜しまない、、小さな世界のカリスマ、家庭的、変化に弱い

帝旺
ワンマン帝旺、強引で力強い、自己実現を探求、支配欲や征服欲強め、傲慢さを控えて謙虚になる運気が上がる、ターゲットは男性がよい


落ち着き、深い洞察力、慎重で控えめ、縁の下の力持ち、本物志向、きたものを受け容れる、老師のイメージ、発言に説得力がある、伝統あるものが好き、知識が豊富、引人に教える仕事が向いている


妄想、空想、夢見がち、ロマンチスト、現実と空想を行ったり来たり、迷いやすく混乱する、細かいことに気がつき繊細、ひらめきを生かす仕事が良い


100%や絶対なことしか信じない、数字やデータの信用性を重視する、直感力に優れていて先見性がある、ゼロから何かを生み出す力が強い、一度決めたことに対してはストイックに行動、占いや宗教・哲学などスピリチュアルが好きな面もある


一つの事に集中すると良い、探求心が強い、強いこだわり、収集癖、内向的で研究熱心、先祖との縁が深い、貯蓄に向いている


スピード感、センスの良さ、人間離れしている、天才の星、飽きっぽい、人から裏切られたり、苦労をすることが多い、組織の中で浮きやすい、自由な発想とひらめきが重視されるところで活躍、常に変化する

6.空亡グループ(くうぼうグループ)

子丑・寅卯・辰巳・午未・申酉・戌亥の6つのグループから成る

【持っている特徴】

子丑空亡グループ(初代運)
持っているもの→目下・部下

  • 北の位置の空間がかけていることから、目上や親、上司からの援助を受けにくく、若い頃に苦労する運勢。
  • 「初代運」を生まれながらに持っており、「自分の代から始まる」といった状況に向いている。
  • 二代目以降として親の跡を継がせようとすると、本人は「自分のやりたいことを自分からスタートする」という欲求が満たされないため、不満がたまって親に反抗的な態度を示すようになる。
  • 若い頃に苦労した子丑空亡の人は、自立心が強いことから、とても努力家で頑張り屋。情も熱く、物事を着々と積み重ねていくのが得意。

寅卯空亡グループ(後継者運)
持ているもの→自分の配偶者・子ども

  • 「東」の位置、つもり「守備本能」が欠けていて、東の反対側である西の意味合い(攻撃本能や家庭など)が強調されますので、攻めには強いけれど、守りが苦手。
  • 東の位置が欠けているため「母親や兄弟」など、実家との縁が薄くなりがちで、そのため、西の位置の意味がある、自分の家庭を持つことや「配偶者」に意識が向きやすくなり、そのため、結婚願望は強く、家庭を持つことで自分の運気もあがる。
  • 自分の生まれ故郷を表す、東の位置が欠けている寅卯空亡の人は、血のつながりがある家族よりも、友人に対しても熱心に情を傾ける。そのため、社交的で人からも好かれる。
  • 中年期以降にぐんぐん運気が上昇するような運勢を持っており、30代からが楽しみ。ただし、エネルギーが大きいが故に、空亡の時期の落ち込み度も大きい。

辰巳空亡グループ(独立運)
恵まれているもの→実行力や判断力

  • 天上の位置(精神・心)が欠けていることで、反対側である地上にある「中央」の意味合いをもつ、現実世界に強く、理想や空想、目に見えないものには興味が薄く、考えるより行動する方が現実的だと考える。
  • 「中央」の位置は「引力本能」の位置であり、愛やお金を引き寄せる位置でもあり、人を惹きつけるだけの魅力を持ち、愛と財を引き寄せてどんな環境でも生きていける。
  • 「精神性」や「心の世界」が欠けているので、机上での勉強よりも行動が伴った経験によって大事なことがわかる。
  • 枠にとらわれない人なので、考え方も人と違う視点で考えることができ、いつも斬新なことを思いつく。そんな長所を伸ばしていくためには、平凡で毎日同じことを繰り返すような日常は向いていない。

午未空亡グループ(末代運)
恵まれているもの→親・上司・目上

  • 南の位置が欠けているので、子供や部下運が薄くなりがちです。子供ができにくいというより、疎遠になりやすいということ。子供は、家業をつがず親元を離れがち。女の子であれば、縁が繋がりやすい特徴がある。
  • 目下運がない代わりに、生まれながらに「末代運」といって、「家系をまとめる」や「後始末をする」という運を授かっている。いい因縁も悪い因縁も自分の代で断ち切って、次の新たな世代へ託す役割を担っている。最後の砦として重大な役目を背負って生まれてきているので、長寿である。
  • 古い時代に終止符を打ち、新しい時代へ託す、という運なので、子供には初代運を持つ子丑空亡が生まれてきやすい。
  • 散らかったものを整理したり、誰もがねを上げるような残務処理をするのが得意。こういった難しい対応を素早く、確実にこなすことができる。エネルギッシュだけど大雑把な寅卯空亡の右腕になると、能力を発揮する。
  • 頭の回転が早すぎて、頭が良い自分を中心に物事を進めようとするので、その考えやスピードについてこれない部下や子供に対して勝手に失望することある。部下や子供とうまく人間関係を築いていくためには、相手の立場になって物事を考えることが必要。

申酉空亡グループ(後継者運)
持っているもの→社会運・友人関係

  • 「スタート」「行動を始める」と言った意味がある、東の位置にエネルギーが傾くので、行動力があり、若さあふれる。
  • スタートを切るのは上手ですが、後片付けが苦手なので、一つのことが最後まで続きにくい。
  • 家庭を意味する、西の位置が欠けているので、「家庭の安らぎ」や「休息の場」が得られにくく、常に忙しく、休むことを忘れて仕事や友人との交流に没頭する。
  • 社会との繋がりが強く、社会に出ると類い稀ない社交性で人間関係構築を上手くやってのけ、ありとあらゆる環境や社会に順応できる。
  • 持っているのが、継承運なので、0から1を生み出すことは苦手ですが、既存のものを受け継いで盛り立てる能力はピカイチで、引き継いだものを盛り立てることが得意。

戌亥空亡グループ(独立運)
恵まれているもの→精神性

  • 「精神的な支え」を意味する中央の位置が欠けているため、その対極にある天上の意味合いが強くなり、「精神世界」や「目に見えないもの」、「孤独」や「内面の平穏」を感じやすい。
  • 現実世界での生活において、心の葛藤や悩みを持ちやすい。精神性が高く内面が高次元な所にあるので、現実的なものに価値を見出さない。
  • 「家系の流れ」が欠けているので、家族も兄弟、友人すらもあてに出来ず、頼りになる人が、あまりいないので、自ら新しいものを生み出す宿命を持っている。
  • 夢中になれるものを見つけることができれば、興味の対象を深く深く掘り下げて行くことができ、その道のスペシャリストになることができる。

 

7.四柱推命に興味がある方